私、つまりアメリカ盲人基金はまだ4歳にしかなりません。この基金は盲人たちのやむにやまれぬ必要性から生まれたもので、目の見えない人々自身が生み出したものです。その規模も重要性も、国内にとどまらず国際的なものになろうとしております。この基金は私どもについてこれまでに到達した最善かつ最も思慮深い考え方に基づくものです。この基金は、盲人たちの経済的価値を高め、彼らに普通の活動を行う喜びを与えることによって、どこにいてももっと有意義な生活を送ることが出来るようにすることを目的としています。
今、突然に失明したらどう感じるか想像してみてください。昼間も夜のように暗く、つまずいたり手探りしたりする姿を思い描いてください。仕事も独立心もなくなってしまいます。そういう暗黒の世界で、友人があなたの手を取って、「一緒にいらっしゃい。あなたがまだ目の見えていた時にやり慣れていたことの一部でもやり方を教えてあげましょう」と言ってくれたら、うれしくはありませんか? アメリカ盲人基金はこの国のすべての盲人たちに対してまさにそういう友人になろうとしており、目の見える人々に基金を支援して頂ければ、必ずそうなれます。
他の人の指先からこぼれ落ちたちょっとした言葉や他の人の魂から出た一条の光が暗闇に包まれた私の心をいかに開いてくれたか、またそれによって私がいかに自分自身を、世界を、そして神を知り得たかについてお聞きになっていると思います。私が自分自身のため、またほかの人々のために働くことが出来るのは、私の教師が私のことをよく知り、暗黒−私を押し込めた音のない牢獄−を打ち破ってくれたからです。私たちが望むのはお金よりも心です。思いやりも関心も感じられない贈り物はからっぽの箱に過ぎません。あなた方に思いやりの心を持って頂ければ、私たちがこの偉大な国の人々に思いやりの心を持たせることが出来れば、盲人たちは間違いなく盲目に打ち勝つことが出来るでしょう。
私がライオンの皆さんに持ってきた「機会」は、アメリカ盲人基金の仕事を支え、スポンサーになるということです。予防可能な失明も、教育を受けられない言語障害や盲目の子どもも、支援を受けられない盲目の男女もいなくなる日が早く来るように私を手伝っては頂けませんか?
目が見え、聞くことが出来、力強く、勇敢な、
親切で優しいライオンの皆さんに訴えたい。
盲人のために暗闇と戦う十字軍の騎士になる気はありませんか?
視力ファースト・プログラム
視力ファーストはライオンズがこれまで行ってきた中で最も野心的で、最も成功を収めている取り組みです。視力ファーストにより、ライオンズは730万人に白内障手術を施して視力を回復させ、2,000万人が瀕する視力喪失の危機を予防し、何億もの人々に対する眼科ケア・サービスを向上させました。
視力ファーストは予防可能な失明と戦うため、1989年にライオンズによって着手されました。残念なことに、世界中の失明の80%は視力を失わずに済んだはずのものです。視力ファーストを通じて、ライオンズは白内障手術を援助して失明を予防し、眼科病院やクリニックの建設あるいは拡張を支援し、視力保護のための薬物治療や眼科治療の専門家の訓練に貢献しています。
視力ファーストは非常に効果的であるばかりでなく、驚くほど効率的でもあります。平均すると、献金6ドルごとに1人の視力回復または失明予防をしたことになります。(キャンペーン視力ファーストはライオンズから1億4,300万ドルの資金を調達)
視力ファーストは特に子どもたちへの援助に力を入れています。WHOとのパートナーシップで、視力ファーストは世界で初めてとなる小児失明との戦いの国際的な取り組みに着手しています。この事業では、世界中で30の小児眼科センターが設立されます。
視力ファーストIIキャンペーン(CSFII)はライオンズが視力ファーストという特別なプログラムを発展させてゆくための資金調達活動です。失明予防と視力回復事業を継続していくために1億5,000万ドルを目標にキャンペーンを行っています。